映画の最後にキャストや製作者・監督・小道具係などの名前を列挙した一覧が流れますよね。
これをあなたは何と呼びますか?
おそらく「エンドロール」または「エンドクレジット」と答えるのではないかと思います。
この二つの違いって一体何なのでしょうか?
また、エンドロール(エンドクレジット)で名前が流れる順番に決まりがあるようですが、その法則は一体どのようになっているのか知っていますか?
そんな映画のエンドロール、エンドクレジットについての豆知識を紹介します。
エンドロールとエンドクレジットの違いって何?
まず広辞苑でこの二つがどのように書かれているか紹介します。
【エンドロール】
・(和製語end roll)映画やテレビドラマなどの終りに、出演者やスタッフを紹介する字幕。
【クレジットタイトル(エンドクレジット)】
・映画・テレビなどで、その制作に関係したプロダクション・スタッフ・キャストなどを紹介する字幕。
※エンドクレジットという言葉は広辞苑にはないため、類似のクレジットタイトルという言葉の意味を見ていきます。
どちらも本編終了後に映し出されるパートなので「エンドロール」と「エンドクレジット」は言い方が違うだけで、同じ意味になります。
ちなみにエンドロールは和製語なので日本特有の言葉です。
エンドクレジットで流れる名前の順番にはある理由があった!
エンドクレジットで流れる名前の順番には規則性や意味はあるのでしょうか?
重要な役が最初の方に出てくると思っていたら、少し後の方で出てくるなど「あれ?」と思ったことはありませんか?
映画のエンドロールの順番は「必ずこの順番」というルールはなく、制作会社によって少しバラつきはあります。
多くの映画で多いパターンは
①主演俳優
②準主役級の俳優
③脇役俳優
④エキストラ俳優
⑤最高位の脇役俳優(大御所)
⑥スタッフ・制作
この中で5番目に大御所俳優がくるのがなぜ?と思う方は多いのではないでしょうか?これには理由があります。
役者さんには、役者の世界でしか知られていないはっきりとした「格」というものがあり、ドラマ・映画の制作現場では、この格を非常に重んじています。エンドクレジットでも、この格付けと役の重要度に則って作られています。
つまり、主役を筆頭として、準主役や格が高い役者は一番最後の位置(トリ)、その中間は役柄や格付けの順などによって厳格に作られています。
エンドクレジット(エンドロール)は見ない?最近の映画は〇〇が増えている!
映画の最後にエンドロールが流れ始めると退出する人は一定数いますよね。
しかし、最近では最後まで映画を見てほしいという理由で様々な工夫がされています。
昔の映画は黒背景に白文字で面白みがないと感じる人は多いと思います。
しかし、最近はエンドロール中に映像を流したり、エンドロール後にオマケ映像があるものが増えてきています。
特に、比較的華やかな作品や、ファミリーで楽しめる作品はそのような工夫がされていることが多いです。
エンドロールを最後まで見終わって、オマケ映像があった時のワクワク感もたまりませんよね。
細部までこだわって作られたエンドロールも楽しいので、この「エンドロールも含めて、まるごと映画を楽しめる」という傾向は続くと思います。
映画も値上がりしていますし、せっかくお金を払って観に来ているので最後まで楽しんだ方がいいと思います。
エンドロール中に席を外す人の意見として「トイレが我慢できない」「トイレが込む前に行きたい」という人もいると思います。
トイレを我慢するのはよくないので自分の健康を考えてトイレに行くのはいいと思います。
もちろん、映画が詰まらなかったり、オマケにそこまで興味がないという人にとっては時間の無駄だと思うので引き留めるつもりはありませんが、制作陣のこだわりが詰め込まれているので最後まで観ることをオススメします。
まとめ
エンドロールとエンドクレジットはどちらも本編終了後に映し出されるパートです。
出演者やスタッフさんの名前を流すことに変わりはなく、言葉が違うだけで意味は同じです。
エンドクレジットで流れるには、暗黙のルールとして役者一覧の一番最後に大御所の名前を入れるという風習があります。
その後にスタッフさん、最後に監督という順番になっています。
また、最近では観てくれる人が楽しめるように、エンドクレジット中に映像を流したり、エンドクレジット後にオマケパートをつけるといった工夫をしている映画が多いです。
映画を観た時、紹介した豆知識を気にしながら観ていただけると嬉しいです。
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