「海のミルク」と呼ばれ、海鮮の中でも人気の高い牡蠣。
生はもちろん、フライにしたり蒸したり、など、どんな調理法でも美味しく食べられる牡蠣ですが、具体的にどんな栄養があって、どんな効果を得ることができるのでしょうか。
また、牡蠣は美味しい食材である一方、あたりやすい食材ともいわています。
牡蠣を食べ過ぎて起こってしまう、あたる症状にはどんなものがあるのでしょう。
ココではその牡蠣についてをまとめてみました。
牡蠣の栄養と効果
牡蠣には、分解されることですぐにエネルギー源となる「グリコーゲン」が多く含まれています。
グリコーゲンは無味無臭ですが、牡蠣の旨みを引き立てる効果もあります。
また、体内への吸収力が高いのも特徴です。
さらに牡蠣にはアミノ酸やコハク酸も豊富に含まれていて、疲労回復や体力増強など嬉しい効果につながるといわれています。
他にもミネラルや亜鉛、タウリン、ビタミンなども含まれていて、かなり栄養価は高い食材となっています。
牡蠣はレモンをかけて食べると鉄などの成分がより吸収されやすいことが分かっています。
風味も美味しくなるので、食べる時はレモンもかけて食べるのがおすすめです。
牡蠣は加熱して食べた方が食虫毒のリスクが減りますが、生の状態で食べた方が含まれている栄養をしっかりと摂ることができます。
牡蠣を毎日食べると女性、男性それぞれどんな効果が?
牡蠣は女性にとって、とても良い栄養が豊富に含まれています。
鉄が豊富に含まれていて、骨が丈夫になったり、ホルモンの調節にも働きます。
特に美肌効果がある「亜鉛」も豊富に含まれているのは嬉しいですね。
女性だけではなく、男性にも良いとされる「亜鉛」。
精力が付き脱毛の予防にも効果があると立証されています。
他に「亜鉛」を多く含んだものには胡麻、レバー、鰻などが挙げられます。
牡蠣は加熱したもので毎日平均で1粒食べると充分なんだとか。
食べ過ぎは問題ないとされていますが、栄養があるということはカロリーも高いということなので、注意が必要ですね。
牡蠣は一日に何個までならいい?
栄養価の高い牡蠣ですが、つい食べ過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。
一日に何個までならいいのか、一度にたくさん食べても大丈夫なのか。
食べ放題などに行くと、特に気になるところですが、いくら食べても栄養面では問題はないと言われています。
ただ、気をつけたいのは、牡蠣は特にノロウイルスの症状が出やすい食材だということ。
一度にたくさん食べると、それに伴って摂取するウイルスの量が増え、嘔吐や下痢などの症状が出る可能性が高くなります。
もちろん個人差があるので、元々の体質や、その時の体調にもよったりするので、ちょっと体調が・・・という場合は、一回の摂取量は控えめにして、できるだけ生をさけ、フライなどの火を通したものを楽しむのが良いでしょう。
ちなみに以前、友人4人で牡蠣の食べ放題に行った時、一番多く食べた友人は約20コでした。
他は10コ前後だったようですが、みんな普通に楽しみ、何の問題もなかったです^^
でも、どんなに新鮮な牡蠣を食べても、あたる時はあたるので、ほどほどにするのがいいのかも知れませんね。
塩分の過剰摂取にも注意したいですね。
牡蠣を食べ過ぎると嘔吐や下痢の症状が
牡蠣はとても美味しい食材ですが、同時に食べ過ぎるとあたりやすい食材でもあります。
牡蠣であたる食中毒を挙げると、ノロウイルス、腸炎ビブリオ、貝毒、アレルギーなどが挙げられます。
この中で特に多いのがノロウイルスで、吐き気や嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。
牡蠣による嘔吐や下痢の原因は、食べてすぐ発症する「アレルギー」
そして、1~2日経過して発症するノロウイルスなどの「感染症」があります。
これは牡蠣を食べてからの時間でおおよその判断ができます。
牡蠣にあたる時間は、最も多いノロウイルスの場合だと数時間から1、2日以内に症状が出るといわれています。
貝毒のあたる時間は、食後30分後くらいに麻痺が起きます。
嘔吐だけではなく、湿疹なども出ている場合は、牡蠣アレルギーである可能性があります。
アレルギーの場合は、食後1、2時間後で症状が出るとされています。
ノロウイルスの感染は通常2、3日で回復することが多いのですが、乳幼児や高齢者など、免疫力が低下した人は重くなる場合もあるので注意が必要です。
もし嘔吐などの症状が出てきたら、脱水症状にならないよう、スポーツドリンクなどを、ゆっくりと数回に分けて水分補給をしましょう。
症状がひどい時は自己判断せずに、病院に行って診察することをおすすめします。
牡蠣にあたったのが食中毒なのか、アレルギーなのか、血液検査でも分かります。
牡蠣を安心して美味しく食べるには
牡蠣を生で食べたい場合は、「生食用」を買うようにしましょう。
でも、生食用とはいえ、ノロウイルスなどにあたらないとは言い切れません。
寝不足が続いている時や、体調が悪い時は免疫力が特に下がっているので、食べないようにするのがいいかも知れません。
あたる症状を防ぐには、牡蠣を加熱して食べるのが効果的!
85℃以上で90秒以上加熱することで、ノロウイルスは感染力がなくなるといわれています。
食中毒が心配だという方は、カキフライや牡蠣鍋などにして、加熱して牡蠣を食べるようにしてください。
また、四季の中でも冬は特に牡蠣がウイルスを溜めこみやすいといわれています。
牡蠣=冬というイメージもありますが、中には、夏が旬の牡蠣もあります。
生で牡蠣を食べたい時は、冬の時期を避けて夏の時期に堪能してみるのもおすすめです♪
まとめ
牡蠣はとても美味しいのでどうしても食べ過ぎてしまうことがあります。
食べ放題なども、元を取ろうと無理に食べてしまうことも。
カロリーにも気をつけたいところですし、食べ過ぎはほどほどに。
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