シンプルな料理から凝った料理、お菓子作りにも大活躍する「卵」
そんな「卵」ですが、スーパーでは常温で販売されているところを多く見かけます。
一方、保存方法はというと多くの方が自宅の冷蔵庫に入れているかと思います。
なぜ、スーパーでは常温なのに、自宅の冷蔵庫で保存している方が多いのでしょうか?
今回は、そんな気になる疑問を詳しく解説していきます。
また、自宅での保存方法についてもご紹介します。
スーパーで卵が常温で売られているのはなぜ?
市販されている卵が常温なのは、結露させないためです。
「結露」とは固体の表面や内部で、空気中の水蒸気が凝縮する現象のこと。
夏にグラスにジュースを注いだり、キンキンに冷えたペットボトルを気温が高い日の野外で持ち歩いたら水滴が付きますよね?
この現象が「結露」です。
肉眼では分かりませんが、実はツルツルとした殻の表面には小さな穴があります。
気温や湿度の差が大きくなって表面が結露すると、外の雑菌が穴から中へ入ってしまうのです。
卵の菌といえば「サルモネラ菌」が有名ですが、これも結露により中に入って繁殖してしまいます。
サルモネラ菌を食べてしまうと、下痢や腹痛、嘔吐といった症状も起きてしまいますし、状態ももちろん悪くなってしまうので注意したいところです。
温度変化による結露を防ぐ為に、市販では敢えて常温で売られています。
新鮮で美味しい卵はとってもデリケート。
温度変化に敏感なので、自宅の保管方法も気を付けていきましょう。
自宅でも卵は常温保存で良いのでは?
スーパーで常温なら、自宅でも冷蔵庫ではなく常温保存でもいいのでは?
と、素朴な疑問が沸いてくるかも知れませんね。
卵の弱点は温度変化に弱いこと。
つまり、温度変化さえ起きなければ保存は常温でも問題ありません。
ここで大事なのは、スーパーの卵がどのような形で売られているか?です。
多くは常温で販売されていると思いますが、現在は冷蔵状態で販売しているところも増えているようです。
冷たい状態の卵を常温で保存すると、温度変化が起きやすくなります。
このようなパターンで購入した場合は、自宅に帰ったらすぐに冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
かといって、常温で保存するのも注意が必要です。
冬場などは暖房をつけていて室温が高くても、寝ている最中は暖房を切っているので部屋の温度が下がります。
このような状況でも結露が発生するので気を付けましょう。
おすすめは常温、冷蔵、どちらの状態で売られていたとしても「冷蔵庫」で保存すること。
冷蔵庫の中なら温度は一定に保たれるので、卵の状態が悪くなることもありません。
自宅の冷蔵庫で卵を安全に保存する方法
冷蔵庫の保存には注意点もあります。
まず冷蔵庫に付いている「卵ポケット」ですが、ここにパックから取り出してすぐに入れるのはおすすめしません。
冷蔵庫の開閉で卵に震動が伝わり、ヒビが入ってしまうとそこから雑菌が中に入ってしまう可能性があるからです。
また、パックから出してしまうと扉を開閉した時、温度変化が起きやすくなります。
料理中は、つい何度も冷蔵庫を開閉してしまいますよね?
そうなると温度差が生じて、結露がついてしまうことも。
おすすめの対処法は、卵を卵パックから出さずに卵ポケットに収納することです。
卵ポケットに入れず、冷蔵庫の奥の方に卵を入れておくのも、振動が伝わらないので安心です。
まとめ
ご紹介した方法を実践すれば、振動や急な温度変化からも卵を守ることができるので、ぜひ意識してくださいね。
万が一、冷蔵庫の開閉で殻表面にヒビが入ってしまったら、その日のうちに加熱処理をして、食べるようにしましょう。
新鮮で美味しい卵を食べるために、ご紹介した保存方法をぜひ参考にしてみてください♪
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