生卵を割ると出てくる白い塊。
「これって一体何だろう?」とは思いつつ、いつも捨てている…なんて方も多いのではないでしょうか?
実は、この卵の白い塊は捨てないで一緒に食べるのが正解。
「卵の白い塊って何?」
「栄養はあるの?」
今回は、こんな疑問について詳しく解説していきます。
卵の白い塊の正体は何?
生卵を割ると卵白部分に白い塊がありますが、これは「カラザ」と呼ばれる卵白の一種になります。
「卵」と聞くと、卵黄と卵白の2つに分けられるようにイメージする方が多いと思いますが、実際には次の4つに分類されます。
- 卵殻(卵の殻)
- 卵殻膜(殻の内側についている薄い膜)
- 卵黄
- 卵白
このうちの「卵白」は、さらに次の4つの組織に分けられます。
- 内水様卵白
- 濃厚卵白
- 外水様卵白
- カラザ層
見てわかるように卵白の組織の中に、白い塊である「カラザ」も含まれているんですね。
カラザは卵黄が中央に位置するよう、外からの衝撃から卵を守る役割があります。
卵版の「ハンモック」みたいなイメージですね。
また、卵黄は栄養価が高い一方で、腐敗しやすく、微生物の栄養分にもなりますが、カラザの働きで卵白が卵黄を守ってくれます。
つまり、新鮮かつ栄養満点な状態で卵を食べるために、白い塊であるカラザは欠かせないものなのです。
卵の白い塊「カラザ」は栄養満点!食べないと勿体ない!
「卵の白い塊って何?」
「料理すると目立つし、何となく嫌だな」
中にはこのように思って、卵の白い塊「カラザ」を取り除いている方もいるかもしれませんが、実はカラザには栄養がたっぷり!
食べないと勿体ないのです。
卵の白い塊「カラザ」に含まれる栄養は、次の通りです。
- カリウム
- リン
- 鉄
- ミネラル
- カロチン
- ビタミンB1
- ビタミンB2
さらに、カラザには細菌の感染を防ぎ、免疫力を高めるという効果も期待できます。
実際に「インフルエンザに有効である」という研究結果もありますし、美肌にも効果が期待できる「シアル酸」も含まれています。
なので、風邪対策がしたい方、美肌効果を得たい方はぜひカラザも一緒に取り入れてみてくださいね。
苦手な方は、カラザを取り除こう
ご紹介した通り、卵の白い塊「カラザ」は栄養満点。
それでも、
「何ともいえない見た目がどうしても苦手…」
「独特の食感が好きじゃない」
「見た目が綺麗な卵料理を作りたい」
このような方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな場合はカラザを取り除いて卵を食べるようにしましょう。
でも、普通にカラザを取り除こうとすると、白身が邪魔をしてうまく取り除けないこともしばしばです。
卵の白い塊であるカラザは黄身とくっついているので、何となくカラザを取り除こうとするよりも、黄身と繋がっている部分に箸やフォーク、スプーンなどでつまんで外すのがおすすめ。
「取りにくい」と感じた時は、2本のスプーンでカラザを包むようにしながら引き上げるとより綺麗に取れます。
現在は、卵のカラザを取るために専用の道具も販売されているので、しょっちゅうカラザを取るという方は、ひとつあると便利です。
価格も300円以下とリーズナブルなので、気になる方はぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は、「卵の白い塊が何なのか気になる…」という方に向けて、白い塊「カラザ」の特徴や栄養価について詳しく解説しました。
生卵の状態で卵を食べる時は、カラザの白い見た目や食感が気になってしまうかもしれませんが、加熱する卵料理ならカラザの見た目や食感は特に気になりません。
ご紹介した通り、カラザには栄養が豊富で、見た目が気にならないなら一緒に食べるに越したことはありません。
ぜひこれから卵を食べる時は、カラザも一緒に食べるようにしてみてくださいね。
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