親しくしていたり、面識がある人が亡くなった時に、事情があってお葬式に行けなくて、自宅まで線香をあげに行くというシチュエーションもありますよね。
そのような時に、お悔やみの言葉としてご遺族に対してどんな言い方がふさわしいのか分からないという人も多いでしょう。
そこで今回は、お葬式を過ぎて自宅で線香をあげる際の言い方について解説していきたいと思います。
いつ、どのような場面で使う事になるか分からないので、お葬式が過ぎてお線香をあげる時の言い方はしっかり覚えておくと安心でしょう。
線香をあげる時の言い方とは?
それでは早速、線香をあげる時の言い方について解説していきたいと思います。
口頭でのみ適切な言い方
線香をあげに行った時に、お悔やみの言葉として最初に言う言い方で口頭でのみ適切な言い方は下記の通りとなります。
・「この度は、ご愁傷様です」
・「この度は、ご愁傷様でございます」
お悔やみの言葉の言い方のマナーとして、最後ははっきり発音するのではなく、濁すようにしましょう。
何となく最後を濁して、ご遺族からのお礼の言葉を頂くという流れがマナーとなっています。
線香をあげる際の言い方
では次に、実際に線香をあげる際の言い方です。
ただ黙って、線香をあげるのはご遺族に対して失礼なので必ず一言伝えてから線香をあげるようにしましょう。
・「遅くなり恐縮ですが、お線香をあげさせていただいてもよろしいでしょうか」
このような言い方が、失礼なく適切でしょう。
線香をあげる時のマナーとは?
では次に、線香をあげる時のマナーとして覚えておくべき事をご紹介します。
長居はしない
まず1つ目のマナーとしては、長居はしないという事です。
大切な人を亡くされたご遺族は、お葬式からゆっくり休む暇がなく、心労も重なり疲れています。
そのため、故人に手を合わせて線香をあげ、ご遺族にお悔やみの言葉を伝えたら、出来るだけ早く帰るようにしましょう。
線香をあげる時は、座布団の手前で右側にずらしてお仏壇の前に行き、線香をあげ合掌します。
最後に、ご遺族をねぎらう言葉として、「お力落としのないように」という言葉を伝えるとさらに良いでしょう。
ご遺族の宗派に沿う
2つ目のマナーとしては、ご遺族の宗派に沿うという事です。
線香のあげ方に関しては、宗派によって若干異なる事があります。
線香を立てるのか、寝かせるのかというものも、宗派によって異なります。
そのため、どちらか分からない場合は、失礼にならないようにご遺族に確認して線香をあげるようにしましょう。
会話は少なめにする
3つ目のマナーとしては、会話は少なめにするという事です。
線香をあげに行った時は、長居しない事と同時に多くの会話は失礼にあたります。
例えば、亡くなった人の病状や死因などは、ご遺族が話さない限りこちらからは聞かないようにしましょう。
線香に直接火をつけない
4つ目のマナーとしては、線香に直接火をつけないという事です。
線香をあげる時は、マッチやライターから直接火をつけるのは作法としてNGとなっています。
そのため、必ずロウソクから線香に火をつけるようにしましょう。
線香の火を口で消さない
そして5つ目のマナーとしては、線香の火を口で消さないという事です。
吐く息で線香の火を消すのは、作法としてマナー違反となります。
そのため、必ず線香を振って火を消すか、手で風を送って消すようにしましょう。
線香をあげる時の言い方で気をつけるべき点
亡くなった人の自宅で線香をあげる時の言い方は、宗派によって多少の違いはありますが、基本的には故人に対して手を合わせたいという気持ちがご遺族に伝われば問題ありません。
色々と質問をするのではなく、生前お世話になったお礼とお悔やみの言葉を適切な言い方で伝えられればOKです。
長々とした言い方よりも、簡潔に伝わる言い方がおすすめです。
ただし、普段何気なく使っている言葉の中で、「たびたび」「またまた」など同じ言葉を繰り返すような言い方や、「重なる」「再び」などの言葉も不幸が再び訪れる事を連想する言い方となるので、意識して使わないようにしましょう。
そして、亡くなられた人の年齢によっては、「大往生」という言い方をする事もありますが、お悔やみの言葉としてはあまりふさわしくないので気をつけましょう。
まとめ
さて今回は、線香をあげる時の正しい言い方について解説してみました。
お葬式に行けなくて、自宅で線香をあげる際は、言い方やマナーなどご遺族に対して失礼にならないように配慮する必要があります。
特に、いつもなら気にならないような何気ない言い方でも、ご遺族に対して失礼になってしまう事もあります。
ご遺族をねぎらう言葉はもちろんですが、言い方には十分配慮して気持ちを伝えるようにしましょう。
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