カフェやレストランなど、飲食店を利用した時、注文後すぐメニューを下げられて疑問に思ったことはありませんか?
そこで今回は、飲食店で料理を注文後、メニューをすぐ下げる理由について詳しくご紹介していきます。
飲食店で注文した後メニューを下げる理由
注文後、メニューを下げる理由はいくつか挙げられます。
飲食店の回転率を上げるため
飲食店の売上は「客単価」と「回転率」によって変わります。
「客単価」はその飲食店でお客さんが支払う金額の平均値のこと、「回転率」は1日に何人のお客さんがその座席を使用したか、という回数を示したものです。
どちらも飲食店の売上に繋がる大事なポイントですが、居酒屋でもない限り一度注文した後、追加で何か頼むというお客さんは少ないのが現状。
つまり飲食店で売上を確実にあげるためには、客単価よりも回転数アップを意識した方がより効率的なのです。
このように、飲食店の中には回転率を上げるため注文した後のメニューは下げるよう教育しているところも多いです。
「オーダー完了」の合図だから
飲食店の中には「オーダー完了」の合図として注文後メニューを下げているところもあります。
大勢のお客さんで込み合うランチやディナーの時間帯、限られた人数でまわしている飲食店も多いです。
そのような時、メニューがすべての座席に置いてあったら…。
店員さんとしてはどのテーブルのオーダーが済んでいて、どのテーブルがまだなのか把握できず混乱してしまいますよね?
このように、飲食店の効率をアップさせるというのも、メニュー表を下げる理由のひとつです。
メニュー表があることで追加注文が減る可能性があるから
メニューを下げる理由3つ目は、メニュー表があることで追加注文が減ってしまう可能性があるからです。
中には「逆じゃない?」「メニュー表があった方が注文されやすいんじゃ…?」と思う方もいるかもしれませんが、料理の写真が多く載っているメニュー表は見ているだけで満腹中枢が刺激され、お腹が満たされてしまうことも。
つまり、メニューがテーブルに置いてあるとつい見てしまって、「もう注文しなくていっか」となってしまうわけです。
その他の理由
飲食店で注文後メニューを下げる理由は他にもあります。
具体的には、
- 水滴や料理のソースなどが付く
- 子どもがメニューを折ってしまう
- メニューを持って帰ってしまうお客さんがいる
- そもそもメニューがテーブル分ない
このような理由です。
メニューを下げる理由は様々ですが、知っておくとメニューを下げられても戸惑うことがないですし、気持ちも少しスッキリしますよね。
フレンチレストランでは「メニューを下げる」のが基本
フレンチなどのレストランでは注文時にメニューを下げ、お客さんが必要としている時にメニューを渡すという対応がサービスとして認識されています。
注文後、メニューをテーブルに置きっぱなしにするというのは、「これ以上私たちはお客さんにサービスしませんよ」という意味にも繋がってしまうそうです。
つまり、必要な時にメニューを渡してくれる飲食店は、お客さんへのサービスを大事にしている証拠でもあるのです。
中にはメニューを下げられて「まだ見たかったのに…」と思う方もいるかもしれませんが、そのような場合は「ドリンクが見たいので、もう一度メニューを見せてもらえませんか?」と声をかけてみてくださいね。
まとめ
飲食店がメニューを下げる理由は様々ですが、回転率アップやサービスの一環としてそのようにしているパターンが多いです。
メニューを下げられるということは「もう注文するな」という意味では決してないので、飲食店のメニューを下げる理由を何となく把握しつつ、好きな飲食店でのひと時を楽しんでみてください。
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