あらゆる食品に記載されている「賞味期限」
多くの人がこの賞味期限を目安に、食品を購入したり、食べたりしているかと思います。
でも、実は世の中にはこの賞味期限が書いてない食べ物があるのです。
その食べ物とは「アイスクリーム」
一体なぜ、アイスには賞味期限が書かれてないのでしょうか?
また、賞味期限が書いてないということは、1年後のアイスでも食べられるのでしょうか?
今回の記事で詳しくご紹介していきます。
アイスクリームの賞味期限が書いてないのはなぜ?
アイスに賞味期限が書いてないのは、-18℃以下を保った状態で保管すれば、細菌が増えることなく、長期保存をしても品質の状態が悪くならないからです。
消費者庁も、アイスクリーム類の表記について、「期限及び保存方法を省略することができる」としており、アイスは賞味期限が書いてない(省略した)状態でも販売できることを認めています。
2022年現在、明治やシャトレーゼなど、大手メーカーの中には賞味期限を記載しているところもありますが、多くのアイスメーカーが賞味期限を書いていません。
普段、賞味期限が書かれた商品に見慣れていると「え!?なんで賞味期限書いてないの?」と気になってしまいますが、これは出荷の際の印刷漏れなどではなく、「そのように販売しても良い」と決められているからなのです。
家庭で保管したアイスは、1年後に食べても大丈夫?
アイスクリームは-18℃を保った状態なら長期保存でも品質には影響がないため、1年後でも5年後でも理論上は食べても問題ありません。
ですが、家庭用冷凍庫で保管している場合は少し状況が異なります。
何度も冷凍庫の扉を開閉すれば、当然冷凍庫内の温度が上がることもありますし、場合によっては部分的に溶けてしまうこともあるでしょう。
また、アイスを買ったのが夏などの暖かい季節なら、買って持って帰る途中で少し溶けてしまう可能性もあります。
一度溶けてしまったアイスは再冷凍しても元に戻らず、品質も落ちてしまい、食感もシャーベットのようにシャリシャリとしてしまいます。
このように、再冷凍は品質の悪化につながってしまうので、一度溶けてしまったアイスはなるべく早めに食べるようにしましょう。
また、家庭用の冷凍庫に入れた時は溶けていなかったとしても、業務用冷凍庫とは違い、家庭用の冷凍庫は一定の温度を保つのが状況的にも難しいです。
アイスを買った後は賞味期限が書いてないとしても、なるべく早めに食べるのがおすすめです。
手作りアイスの賞味期限はどれくらい?
市販のアイスの賞味期限はご紹介した通りですが、自分で手作りしたアイスも同様に賞味期限がないのでしょうか?
手作りアイスでも、-18℃の状態をキープできれば細菌の繁殖を防ぐことはできるようです。
でも、徹底した品質管理がされた後に出荷されるメーカーのアイスとは異なり、手作りのアイスは品質や衛生管理を徹底して行うのが難しいのも事実です。
手作りアイスを販売している店舗でも、大体1~3ヶ月を目安に食べてもらうよう案内をしているところが多いので、手作りアイスを作ったり購入した際はなるべく早めに食べた方が、よりおいしく味わうことができるでしょう。
まとめ
市販のアイスクリームの中には賞味期限か書いてあるものもありますが、省略されて書いていないものも多いです。
アイスは-18℃以下の温度で保管すれば長期保存も可能で、半年後、1年後でも問題なく食べることができます。
でも、家庭用の冷凍庫だと開閉する機会が多い分、冷凍庫内の温度が一定に保てない可能性も。
一度溶けてしまったり、再冷凍してしまうと味わいが落ちてしまうので、賞味期限が書いてないアイスだとしても、購入後はなるべく早めに、おいしい状態で食べるようにしてくださいね。
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