「しらす」と「ちりめんじゃこ」
この2つの違いはお分かりでしょうか?
どちらも身近な食材ですが、「違いは?」と聞かれると案外説明できないかもしれませんね。
そこで今回は、子どもから大人まで大人気の食材「しらす」と「ちりめんじゃこ」の栄養価の違いや食べ方、保存方法をまとめてご紹介していきます。
「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違い
しらすやちりめんじゃこは魚の違いはなく、どちらもイワシやアユ、ニシン、スズキなどの稚魚を総称した呼び名です。
稚魚を塩水で煮沸した後、乾燥させたものが「縮緬(ちりめん)」に見えることから「ちりめんじゃこ」とも呼ばれています。
しらすとちりめんじゃこは、元々同じものですが、水分量や乾燥度合いによって呼び名が違います。
一般的に
釜で茹でただけのものは「釜あげしらす」
茹でた後に少し干したものは「しらす干し」
それ以上に乾燥させたものは「ちりめんじゃこ」
と呼ばれています。
ただし、この基準は明確に決まってはいません。
例えば、高知県ではどの水分量でも「ちりめんじゃこ」と呼んでいるなど、地域によって呼び名は様々です。
「しらす」と「ちりめんじゃこ」の栄養価の違い
水分量や乾燥度合いで呼び名が違う「しらす」と「ちりめんじゃこ」ですが、実は栄養価にも違いが生まれます。
ここからは、それぞれの栄養価の違いについて解説していきます。
しらすとちりめんじゃこの栄養成分を抜粋して簡単な表にしてみました。
しらすとちりめんじゃこの栄養価の違い※100gあたり
しらす | ちりめんじゃこ | |
カルシウム | 280mg | 520mg |
ビタミンD | 11.5μg | 61.0μg |
タンパク質 | 24.5g | 40.5g |
ビタミンB12 | 3.2μg | 6.3μg |
DHA | 260μg | 570μg |
ビタミンDやビタミンB12は、どちらも1日摂取量を満たすほどの量が含まれています。
ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートしてくれる栄養素なので、成長期の子どものお弁当に入れるのも良いですね。
また、疲労や体力低下、貧血などの予防にも効果的なビタミンB12も多く含まれているのも特徴。
比較すると分かるように、ちりめんじゃこの方が栄養価は高い傾向があります。
なので、「なるべく栄養がある方を食べたい」という方は、ちりめんじゃこを多めに食べるのがおすすめです。
「しらす」や「ちりめんじゃこ」の美味しい食べ方&保存方法
しらすやちりめんじゃこは、食べ方を工夫することでより美味しく食べられるだけではなく、栄養価もアップさせることができます。
おすすめは、しらす干しにお酢やポン酢、レモン汁などの酸味のあるものを加えること。
クエン酸がカルシウムの吸収をサポートして、栄養価が高まるのでぜひ試してみてください!
サラダと一緒に盛り付けたり、そのままご飯の上に乗せたりなどバリエーション豊富な食べ方があるのも、しらすやちりめんじゃこの魅力です。
手軽に食べられて栄養価も高いので、「普段忙しくてなかなか自炊できない…」という方はぜひ食生活に取り入れてみてくださいね。
ちなみに、しらすは水分量が多くて身が柔らかいのが特徴。
ちりめんじゃこは乾燥させている分日持ちも長く、旨みが凝縮しています。
水分量が多いしらすはすぐに味が劣化してしまいます。
購入後は2~3日を目安に食べるようにしましょう。
時間をかけて食べるという方は、購入後すぐ小分けにして冷凍保存するのがおすすめ!
こうすることで日が経っても美味しく食べることができます。
まとめ
「しらす」と「ちりめんじゃこ」は元々同じものですが、乾燥度合いで食感や日持ち、栄養価が違います。
どちらも栄養価はかなり高いので、ぜひこの機会にお弁当や一品料理として取り入れてみてください。
冷蔵状態のしらすは2~3日の日持ちなのでなるべく早く食べ切るようにしましょう!
長い期間で食べたい方は、日持ちが長いちりめんじゃこを購入するか、しらすを冷凍するようにしてくださいね。
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