私たちが普段利用している電車やバス。
どちらも移動手段として欠かせないものですが、運転手さんも生身の人間なので、時には突然トイレに行きたくなることもあるはずです。
そんな時、電車やバスの運転手さんはどのような対応をしているのか気になりますよね?
そこで本記事では、電車やバスの運転手が突然トイレに行きたくなった時、一体どうしているのかを詳しく解説していきます。
バスや電車の運転手がしているトイレ対策
多くの乗客を乗せている電車やバスの運転手にとって、トイレ事情は死活問題です。
一体どのような対策を講じているのか、早速みていきましょう。
休憩時間を利用している
電車やバスの運転手は、出発前にあらかじめトイレタイムを設けて体調管理を行うことが多いです。
運転手は走行中の休憩場所も把握しているため、ある程度トイレに行ける時間の予測がつきます。
長時間、電車やバスを走行する場合、トイレに行けるタイミングが必然的に限られてくるため、このような時間帯に休憩所や旅客用トイレなどを利用し、用を足す運転手が多いです。
食べ物、飲み物に気を配っている
バスや電車の運転手の中には、運転前や運転中に利尿作用があるコーヒーや紅茶などをはじめ、お腹に刺激を与える脂っこい食事や辛い食事を控えている方もいます。
また、お腹の調子が良くない時は、あらかじめ下痢止めを服用したり、中には万が一の時に備えて古新聞やコンビニのビニール袋を持参している方も。
このように、運転手の多くは、日頃から食べ物、飲み物にも気を配りつつ、万が一の状況に備えている方も多いのです。
臨時運転停車して対応する
基本的には上記でご紹介した方法で対応している運転手が多いですが、中には走行中休憩場所、停車駅までまだかなり距離があるのに、トイレが我慢できなくなる運転手もいます。
そのような場合は、運転手は、あらかじめ運行会社に報告し、乗客に向けて車内アナウンスをした上で、電車の場合は通過駅で停車、バスの場合は停車できるタイミングで停車し、トイレに行くことがあります。
この場合、運行ダイヤが乱れてしまいますが、体調が優れない状態での運転は大変危険です。
遭遇する機会は少ないかもしれませんが、自分が乗車した電車やバスでこのような状況となった場合、乗客側も理解を示すことが大切です。
運転手のトイレ事情は深刻な問題を引き起こすことも
「トイレも自由に行けないなんて」と思う方もいるかもしれませんが、過去、新幹線を運転していた運転手が腹痛を覚え、数分間運転席を離れてトイレを利用した、という事案が発生したことがあります。
この事案では、運転手が運転資格のない車掌に運転を代わってもらったことが、安全面で問題があると、大きな批判に繋がりました。
このように、電車やバスの運転手は代わりを務める人材がその場にいないことも多くいため、トイレ事情は乗客の安全に直結します。
企業の中にはこのような非常への対応方法を研修などレクチャーし、実際そのような状況に陥った場合スムーズに対応できるよう対策を講じています。
運転手や運営会社の対策ももちろん重要ですが、乗客である私たちも「もしかしたらそういう事態が起こるかもしれない」とあらかじめ心に留めておきましょう。
まとめ
電車やバスは、長距離を走行することも多く、トイレ事情は死活問題ともいえますが、上記でご紹介したような対策を講じています。
体調管理に関しては、運行会社の研修等でも伝えられることが多いようですが、それでも生身の人間である以上、急な体調不良は常に起こり得ます。
このような状況になった時、安全に運行してもらうためにも、乗客は理解を示し、協力していくようにしましょう。
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