2020年に入ってからミュージックシーンを賑わせている3組のアーティストに偶然にも「共通点」があることで話題になっているのをご存じでしょうか?
その共通点とは、アーティスト名に「夜」が入っているということ。
「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに。」※通称「ずとまよ」
彼ら(彼女ら)の音楽を好んで聴いているリスナーたちは、「夜好性」と称されています。
ここでは、そんな3組の話題のアーティストである「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに。」の違いについて解説していきたいと思います。
「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに。」の違い
2020年の初めころは、まだ「3組のアーティストの声が似ている」「もしかして同じ歌い手なのでは?」といったうわさが流れていましたが、現在ではそれぞれのアーティストに違った特性や魅力があることが認知されています。
YOASOBI
3組のアーティストの中でも積極的にメディア出演をしているので、ネットをあまり見ないテレビ世代の人たちからの人気も獲得しているのが「YOASOBI」です。
まだデビューして1年半程度であるにも関わらず、すでに日本のトップアーティストに上り詰めた印象さえあります。
何と言ってもその魅力は「キャッチャーなメロディー」と「魅力的なボーカル」ではないでしょうか。
コンポーザーのAyaseが作る楽曲には、平成世代の人たちも思わず口ずさんでしまうようなどこか懐かしいキャッチャーなメロディーが多く詰め込まれています。
そして、ボーカロイドの声質に似ている面もありながら、「いそうでいない声質」と「圧倒的な歌唱力」でAyaseが作る難しい楽曲を歌いこなすikura(個人では「幾田りら」として活動中)もYOASOBIにとって大きな魅力の一つでしょう。
ヨルシカ
YOASOBIのように積極的にメディアに出演するタイプではなく、顔出しもせずネットを中心に活動をしています。
ヨルシカの魅力を一言で表すならば、「美しく綺麗」という感じでしょうか。
文学的な歌詞はもちろん、ボーカルのsuisの透き通るような歌声、そしてまるで映画のような圧倒的クオリティーのMV。
ファンでない人もMVを一度観るだけで惹き込まれてしまうような特別な魅力のあるアーティストが「ヨルシカ」なのです。
ずっと真夜中でいいのに。
3組の中でも特に「独特な世界観」を持つアーティストが「ずっと真夜中でいいのに。」です。
楽曲によってアレンジャーやバンドメンバーを決めるという、『特定の形をもたない音楽バンド』としてライブ活動やネットでの動画投稿を行っています。
ボカールのACAねが作詞作曲を行っており、バンドサウンドとボカロチックな部分を融合したような「誰にも真似できない楽曲」が大きな魅力となっています。
ACAねの声質だけ見れば非常に可愛らしいのですが、実は圧倒的な歌唱力を持っており、最近ではその魅力に気が付いたメディアからのオファーが殺到中となっています。
ずとまよも、顔出しはしていません。
2021年2月にNHK「SONGS」でテレビ初出演を果たしていますが、バックから照明を当てているため、逆光で顔は見えませんでした。
THE FIRST TAKEの「秒針を噛む」でも顔を確認することはできません。
ずとまよは映画「約束のネバーランド」の主題歌「正しくなれない」や映画「さんかく窓の外側は夜」の主題歌「暗く黒く」など、注目の映画の主題歌も担当するようになっています。
上記楽曲が収録された「ずっと真夜中でいいのに。」の2nd FULL ALBUM『ぐされ』は要チェックです!
「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずとまよ」の代表作と共通点
次に3アーティストの代表作と共通点を挙げていきます。
■YOASOBI
「夜に駆ける」「怪物」「群青」など
■ヨルシカ
「春泥棒」「ただ君に晴れ」「花に亡霊」など
■ずっと真夜中でいいのに。
「秒針を噛む」「正しくなれない」「お勉強しといてよ」など
どの曲も若者を中心にヒットした楽曲ですが、特にYOASOBIの「夜に駆ける」は2020年を代表する楽曲として多くの人を魅了しました。
この3組のアーティストの共通点として挙げられるのが、「ボーカロイドP」「女性ボーカル」「MV」というキーワードでしょう。
有名なボーカロイドプロデューサー(通称ボカロP)が深く関わっており、楽曲自体もボカロチックな要素を含んでいます。
また、3組とも女性ボーカルとなっていますが、それぞれ圧倒的な歌唱力と魅力的な声質であるというのも大きな魅力の一つです。
そして、「MVがアニメ調」という点も似ているポイントです。
MVを1曲聴き終わると、まるで短編アニメ映画を観終わったような感動と満足感を味わうことができるのです。
まとめ
今回は「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに。」のアーティストとしての違いについて解説してきました。
3組のアーティストには「夜」という名前が入っていたり、魅力的な女性ボーカルや綺麗なアニメMVといったようにいくつかの似ている部分があります。
しかし、曲を聴いていくうちに分かるのは、YOASOBIは「キャッチャーでボカロっぽい」、ヨルシカは「美しく綺麗」、ずっと真夜中でいいのには「独特な世界観」という大きな特性や魅力の違いがあるということです。
「似て非なるアーティスト」
これがこの3組に適した言葉なのかもしれません。
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