二十歳の成人式は昔から行われている行事ですが、最近では二分の一成人式というものも定番になりつつあります。
二十歳の半分である十歳の時に小学校でお祝いする行事として、親からも人気を集めている行事なのです。
そんな二分の一成人式ですが、いらないという意見も見受けられます。
そこで今回は、二分の一成人式の目的は何なのか、またいらないという理由は何なのかなどをご紹介していきたいと思います。
二分の一成人式はいらない?
二分の一成人式については、定着しつつある現在でも、賛否両論があります。
親子の絆が深まるといった賛成派も多い中、二分の一成人式はいらないという反対派もいます。
ここでは、二分の一成人式がいらないと言われている理由をご紹介していきたいと思います。
そもそも必要性を感じない
まず一つ目の理由としては、そもそも二分の一成人式の必要性を感じないという意見です。
色々な大人としても責任が出る成人式と違い、子供に自覚を促す意味で行われる行事である二分の一成人式。
二十歳の成人式で、しっかり大人としての自覚が芽生える機会があるのだから、わざわざやる必要がないという意見があるのです。
子供によって家庭環境が異なるから
そして二つ目の理由としては、子供によって家庭環境が異なるからという意見です。
二分の一成人式は、親と子が一緒になって小学校でお祝いするイベントという事もあり、親と仲が悪い子供や親が参加できない子供などが嫌な思いをする可能性があるからという意見です。
色々な家庭環境の子供がいる中で、一緒に楽しめない子供にとって心に傷を負う事になるという事も考えられるからです。
感動の押し売り感が強いから
そして三つ目の理由としては、感動の押し売り感が強いからという意見です。
本来、二分の一成人式は子供自身が気を引き締めるために始まった行事です。
しかし最近では、親を感動させる演出が強い傾向があるため、子供主体になっていないという意見もあるのです。
二分の一成人式の目的とは?
そもそも、二分の一成人式はどのような目的で行われているのでしょうか。
二分の一成人式の目的とは、ずばり子供たちの気持ちを引き締めることです。
小学校四年生頃というのは、小学校にも慣れて友達との学校生活を楽しんでいる時期ですよね。
そのため子供にとって、多少中だるみが起きる時期とも言われています。
そのような時期に、背筋を伸ばし気持ちを引き締めて学校生活を送ってほしいという気持ちを込めて、今から約30~40年ほど前に兵庫県の小学校教師が始めた行事だと言われているのです。
二分の一成人式は、昔から行われている行事ではないため、行うか行わないかの判断基準は各小学校にゆだねられています。
地域や環境によって、行う所と行わない所がありますが、先生や友達・家族と振り返りの時期を持つことも大切ですよね。
二分の一成人式はいつ、どこで行われるの?
二分の一成人式はいつ、どこで行うものなのか、簡単に説明していきたいと思います。
二分の一成人式は、小学校の四年生にあたる時期に行われます。
ちょうど二十歳の半分にあたる十歳の節目として、小学校ではイベントとして開催されます。
具体的な時期としては、小学校によって多少の違いはありますが、おおよそ1月~3月の間に行う小学校が多いようです。
小学校四年生になったばかりですと、子供にとってもあまり実感が湧きませんよね。
そのため、学期末の時期に二分の一成人式を行う事で、印象に残るイベントにすることが出来るのです。
教室でそれぞれ行う場合もありますが、体育館などで学年で一斉に行うことも多いようです。
二分の一成人式の内容とは?
二分の一成人式の内容は一般的にどんな内容なのでしょうか。
小学校で二分の一成人式を行う場合は、多くは授業参観日などの日に合わせて行う事が多いようです。
通常の授業を親が見守るだけでなく、親も一緒になって参加できるような形で行います。
行われるものとして多い内容は、「親と子供の手紙の交換」「将来の夢の発表」「親と子供で一緒に歌を歌う」などがあります。
手紙の交換は、子供から親へ・親から子供へというように、今までの感謝の気持ちや普段はなかなか伝えられない気持ちを、手紙を通して交換することで気持ちを確かめ合う事が出来ます。
また、将来の夢をしっかり発表する事で、二分の一成人式にふさわしく気持ちを引き締める事が出来ます。
そして、親も一緒になって歌を歌ったりすることで、一緒にお祝いしているんだという気持ちを体感することが出来ます。
まとめ
今回は、最近定着しつつある二分の一成人式についてご紹介してきました。
小学校によっては、正式な行事として行う所もあるので親にとっても印象に残るイベントになります。
色んな意見もあるようですが、開催されるというのであれば、子供の成長を一緒にお祝いするという目的のもと、子供も親も感動できるイベントになるといいですね。
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