ゆうちょ銀行を利用していると、よく目にする「送金」と「振込」という言葉。
なんとなく同じように思えますが、実は使える場面や仕組みに違いがあるんです。
例えば、ゆうちょ同士のお金のやりとりをする時は「送金」、他の銀行にお金を動かす時は「振込」と呼ばれます。
でも細かいルールや手数料は意外と知られていませんよね。
この記事では、日常で迷いやすい「送金」と「振込」の違い、手数料や反映時間の違い、どういうシーンで使い分ければ便利なのか、をわかりやすくまとめました。
「送金」と「振込」の意味は?ざっくり解説
まずは用語の基本から。
銀行でお金を動かすときの言い方は金融機関によって少し違います。
一般的に「振込」は銀行間のお金の移動を指すことが多く、一方で「送金」は口座間送金だけでなく現金を送る場合にも使われます。
ゆうちょ銀行では、この2つが明確に分けられているのが特徴です。
ゆうちょの「送金」と「振込」の違い
ゆうちょの送金と振込には、仕組みの違いがあります。
- 送金:ゆうちょ銀行内のシステムで完結する取引(電信振替や払込みなど)
- 振込:全銀システムを通じて、他行からの入金や他行への支払いに使われる取引
つまり、
- ゆうちょ口座間は「送金」
- 他行とのやり取りは「振込」
とシンプルに覚えましょう。
ポイント:「送金」と「振込」は似ていても、相手が「ゆうちょ口座かどうか」で区別できます。まずは相手の銀行を確認しましょう。
送金が使われるケース3つ
ゆうちょで「送金」と表示される代表的なケースをまとめます。
ゆうちょ口座同士の送金
ゆうちょ口座間でお金をやり取りすると、通帳には「送金」と記録されます。
同じシステム内で処理されるため、手数料が安かったり、無料のケースもあります。
窓口やATMでの払込み
現金をゆうちょ口座に入れる場合も「送金」となります。
通販や公共料金の支払いでよく使われます。
ゆうちょダイレクトの送金サービス
オンラインでのゆうちょ口座宛送金も同様に「送金」と表記されます。
操作は銀行の振込に似ていますが、ゆうちょ内で完結している点が違います。
振込が使われるケース3つ
逆に「振込」と記録されるのは、他行が関わる場合です。
他の銀行からゆうちょ口座に入金
例えば、三菱UFJ銀行や楽天銀行などからゆうちょ口座に振り込むと、「振込」となります。
これは全銀システムを通すからです。
ゆうちょから他の銀行に送金
ゆうちょ口座から三井住友銀行などに送る場合も「振込」となります。
通常の銀行間振込と同じ扱いです。
自分名義の他行口座との資金移動
楽天銀行→ゆうちょ、またはその逆のように、自分名義でも銀行が異なると「振込」扱いになります。
「送金」と「振込」の手数料と反映時間
送金と振込では手数料が異なります。
ゆうちょ銀行同士の送金(電信振替)の場合、月に数回までは無料になる仕組みがあり、特にゆうちょダイレクトを使うとお得に利用できることが多いです。
一方で、他行への振込は必ず手数料が必要。
金額や利用する方法(ATM・ネット・窓口)によっても異なります。窓口よりネットを使ったほうが安く済むのが一般的ですね。
「できるだけコストを抑えたい」という場合は、相手の口座がゆうちょかどうかを確認しておくと無駄な出費を減らせます。
区分 | ゆうちょ口座あて(送金) | 他行あて(振込) |
---|---|---|
呼び方 | 送金(電信振替) | 振込 |
利用方法 | ATM・ネット・窓口 | ATM・ネット・窓口 |
反映スピード | 即時反映 | 他行によって異なる(数分~翌営業日) |
手数料 | 月数回無料(条件あり) | 必ず有料 |
ポイント:ゆうちょ内の送金は安くて速いのが特徴。
一方で、他行振込は少し時間とコストがかかります。
「送金」「振込」使い分けの具体例(シーン別)
結局どっちを使えばいいのか?という疑問に対して、次のように使い分けるのがおすすめです。
- ゆうちょ同士→「送金」を選ぶ(安くて速い)
- 他行への支払い→「振込」を選ぶ(必須の方法)
- ネット通販や公共料金支払い→「払込み(送金)」が便利
ざっくり言えば「ゆうちょ同士=送金」「他行あて=振込」という使い分けですね。
用途に合わせて使い分けることで、手数料を節約できます。
実際にどんな場面で使うのか、イメージが湧くように例を挙げてみますね。
シーン | おすすめ | 理由 |
---|---|---|
友達に立替えたランチ代を返す | 送金 | ゆうちょ同士なら手数料を抑えやすく反映も速い |
毎月の仕送り(家族口座がゆうちょ) | 送金 | 無料枠や自動送金設定が便利 |
通販で他行口座へ入金 | 振込 | 入金先が他行なので振込一択 |
賃貸家賃(他行口座へ) | 振込 | 毎月固定なので振込予約が便利 |
ポイント:送金は「個人間のお金のやりとり」に向き、振込は「公式な支払い」に向くと考えると覚えやすいです。
「送金」と「振込」の違い早見表
「送金」と「振込」の違いがひと目でわかるよう、表にまとめてみました。
項目 | 送金 ゆうちょ同士向け | 振込 他行あて |
---|---|---|
対象 | ゆうちょ口座 ⇔ ゆうちょ口座 | ゆうちょ口座 ⇔ 他銀行口座 |
方法 | 電信振替/通常払込(払込票)など | 一般的な銀行振込(全銀ネット経由) |
利用手段 | ゆうちょダイレクト、ATM、窓口 | ゆうちょダイレクト、ATM、窓口 |
使い分け | 家族・友人への送金、会費集金の返金など | 家賃・ネット通販など他行指定の支払い |
手数料 | 月数回無料(条件あり) | 有料 |
反映スピード | 即時~数分 | 他行によって異なる(数分~翌営業日) |
※ 表記や選択肢はATM/アプリの画面で若干異なる場合があります。
まとめ
ゆうちょの「送金」と「振込」は、相手口座がゆうちょか他行かで決まります。
ポイントは「ゆうちょ同士なら送金」「他の銀行へなら振込」というシンプルな区別。
用語 | 主な利用シーン |
---|---|
送金 | ゆうちょ口座間、払込み、ダイレクト送金 |
振込 | 他行宛送金、他行からの入金 |
送金は安く速い、振込は他行への必須手段です。
オンラインなら無料枠も活用でき、窓口は割高になりがち。
普段のやりとりなら送金、正式な支払いなら振込と覚えておけば迷いません。
スマホアプリやATMをうまく組み合わせて、自分にとって一番お得でスムーズな方法を選んでくださいね。
※最近、手数料改定が頻繁にあるようなので、最新の公式情報確認は必須です。
ゆうちょ銀行公式サイトからご確認下さいね。
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